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<連載:新人教育>第1回「この職場でよかったと言ってくれる新人看護師の教育・学習支援を」

はじめに

皆さん、こんにちは。CCRIの道又です。

本日より、クリティカルケア領域において、少々課題になってるかなあ...なんてことを連載コラムとして発信させて頂きます。

 

まず最初は、やはりこれからクリティカルケア領域を担って頂く、重要な人的資源である "新人看護師の教育、学習支援" について考えてみたいと思います。

重要なポイント

はじめに、新人看護師教育・学習支援に関してわたしが考える重要なポイントを示し、これらに関連した少思僅考を自由勝手に記したいと思います。

  • 新人看護師教育は、様々な意味において未熟であろうが成就していようが、いわゆるおとな(成人)の教育。
  • 新人看護師教育は、概ね新人看護師が教育指導者による学習の支援が不要となって自己教育活動が可能となることにある。
  • 学習において、殊に重要な要素は「自己決定性」を育むということ。
  • クリティカルケア看護実践には問題発見・解決型教育(論理的思考支援)が不可欠。
  • 新人看護師(学習者自身)が医療サービスを提供する組織のひとりとしての仕事上の義務と責任に基づく役割を理解して自己教育活動をすることが必要。

新社会人の現状

例年のことではありますが、4月になりますと、看護系基礎教育を修了し、国家試験を合格した新人看護師が期待と不安を抱きながら、全国の医療施設に就職してきます。その後、新人看護師に対しては、一人前の看護師として就業できるよう現任教育が開始されます。

 

しかし、それなりに遡った頃から、新人といわれる彼らが配属された職場になじめなかったり、本当にあるのかないのか未だにわかりませんが、いわゆるリアリティショックから抜け出せなかったり、看護師としての仕事を続けていくことが難しくなったりなどして、入職後、早ければ数週間から数ヶ月で戦線離脱してしまう方々が後を絶たない施設が少なからずあります。

 

このようなケースは、今に始まったことではありません。そもそも社会人として仕事をするということは、そんなに簡単なことではありません。残念ながら現にどんな業界でも、初めて社会人となった1割程度、もしくはそれ以上の割合の新社会人が、短期間でその場から去っていってしまうとも言われています。

新人教育・学習支援は職場全体で取り組むもの

たいへん昔のことを持ち出してきて恐縮ではありますが、私が22年前まで勤務していた病院でも、病院全体で同じようなことが続いていました。その結果、多くの新人看護師を失っては、またそれを補充すれど、また同じように失うという悪循環の歴史を築いていました。

 

しかしある時、私が所属していたICUでは、新人看護師教育を職場全体で取り組みはじめてから、少なくとも新人看護師が早期に退職するような現象は見られなくなってきたんですよね。またよその職場に行ったら、いわゆる、「つぶれるかもしれないな」と思われた新人看護師も、立派な先輩看護師になって、日々の仕事を元気に明るくこなしていました。

 

これは、新人看護師の教育・学習支援は "職場全体で取り組むもの" だということがやっと浸透してきたかなあ...と感じたことを覚えていますよ。

 

第2回に続く...

記:YM